窓の計画 part2
今回は前回の続きで、住宅の窓について考えてみます!
前回は 眺め、風通し、採光 についてでした。
それでは続きいきましょう!
4.断熱
ここで言えることは1つ!
窓は壁に比べて断熱性能が低いため、窓を作れば作るほど断熱性能は低下します。
住宅が 寒い、暑い 大きな原因は窓からの熱の出入りです。
夏は窓から74%の熱が流入し
冬は窓から54%の熱が流出しています。
そして窓の断熱性能を壁の厚さに置き換えてみると、
高性能な「樹脂窓+ガス入りトリプルガラス」でも壁にすると57mmの厚さにしかなりません。
これらから分かるように、窓はしっかり考えて必要な場所にだけ計画していきましょう!
5.プライバシー
自分の家の窓は、どこに配置しても自由です。
建築基準法的にも一般住宅の場合、窓の位置が制限されることはほぼありません。
ですが、だからといって公共の道路から家の中が丸見えになる窓や、お隣のリビングと隣接した窓を開けっぱなしにするというのは、
住まい手も道路を歩いている人も、お隣さんも落ち着かないですし、目のやり場に困ってしまいます。
うっかりそんな窓をつくってしまった場合、人目を気にして常にレースカーテンを閉めることになります。
レースカーテンを閉めたままの窓は、光と風を取り込むだけになるため、これでは現代の高性能な窓(サッシ)の無駄づかいです。
窓から視線を遠くへ飛ばすことで空間を広く感じられますし、せっかくなら窓からの風景で四季のすばらしさを感じたいですね!
家づくりで窓の配置を考えるときには、通行人やお隣さんと視線が合わないところにしたり、板塀などで視線が気にならないようにしたりして、
デリカシーをもつようにしましょう!
全体のまとめ
part1から住宅の窓について考えてみました。
最後にいらない窓を計画した時のデメリットです
×窓が多い分だけカーテンやロールスクリーンが余計に必要になります
×壁よりも断熱性能が下がります
×壁より気密性が下がります
×窓の数だけ掃除の箇所が増えます
つまり「意味のない窓」はなくして、思い切って“壁にした方が断然いい!”というのが丸昇建設の考え方です。
窓から差す明るい光はとても魅力的です。でも家は暮らしの舞台ですので、ただただハッピーな日だけではありません。
元気な日もあれば、落ち込む日もあります。家族がケンカをしてしまうこともあるでしょう。
哀しいときにじっと落ち着ける場所も家には必要です。極端な例ですが、ガラス張りのキラキラとしたカフェで泣けないですよね。
ガラス張りは、非日常空間を楽しむカフェだから素敵なのです。
丸昇建設では、窓の配置やサイズを考えるとき、家の中からの快適さと、外から見たときの美しさの両面から検討します。
そして、必要なところに、必要な分だけ配置します。
暮らしは時代とともに変化します。だからこそ、自分にとっての豊かな暮らしとはどのようなものか、真剣に考えてから家づくりをスタートするといいでしょう。
たかが窓、されど窓。あなたのライフスタイルに最適な窓を考えてみませんか?