丸昇建設株式会社 一級建築士事務所

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瓦屋根と金属屋根

屋根は形状や材質によっていくつかの種類に分けられますが、住宅の屋根に使われる代表的な屋根は「瓦屋根」と「金属屋根」です。

この2種類は家のデザインや用途によって使い分けられますが、それぞれの特徴を知ることでイメージ通りの家づくりを進めることができます。

そこで、今日は瓦屋根と金属屋根の違いについて解説します。

まずは見た目の違いから見てみましょう!

パット見でも結構ちがいますよね。

それでは個々に特徴を見ていきましょう。

 

瓦屋根の特徴は?

 

瓦屋根は昔から住宅で使用されており、陶器のように焼成によって製造されます。

城や蔵など昔からある建造物にも使われていますが、どのような特徴があるのでしょうか。

 

① 断熱性が高い
② 耐久性が高い
③ 部分補修がしやすい

 

① 断熱性が高い

瓦は焼き物のため、熱を通しにくいという性質があります。

つまり瓦屋根の採用は家の断熱性を高めることになり、魔法瓶のように家全体の熱エネルギーを内側に閉じ込めてくれます。

このように断熱性が高い家は熱効率が高く、夏は涼しく冬は暖かい家になります。

このことから断熱ボード等に頼らずに断熱性能を高くしたい人にとっては、瓦屋根はおすすめの屋根といえます!

 

② 耐久性が高い

瓦屋根を使用している城や蔵はメンテナンスを施すことで何百年も維持させることができ、非常に耐久性の高い屋根となります。

そのため、台風や豪雨によって予期せぬ飛来物があってもキズがつきにくく、家をしっかり守ってくれるでしょう。

ただし、全くキズがつかないわけではなく一度ヒビが入ると水が浸透し割れる可能性があります。

つまり、瓦屋根は耐久性が高いからメンテナンスをしなくて良い、というわけではなく、定期的なメンテナンスは必須ということにご注意ください。

 

③ 部分補修がしやすい

瓦屋根は瓦が一枚一枚独立しているため、ヒビ割れなどの際にも部分的な補修がしやすい屋根といえます。

屋根のどこかの瓦にヒビがはいってしまった場合はその瓦のみだけ、その瓦の周辺の交換で済むことが多いでしょう。

 

 

① 初期費用が高い

② 商品の入れ替わりがある

③ 暴風に弱い

 

① 初期費用が高い

金属屋根と比べるとどうしても初期費用はかかってしまいます。

しかし、耐久性等を考えるとメンテナンスを含めた総額ではあまり変わらないかもしれません。

 

② 商品の入れ替わりがある

瓦などの商品は5年ごとや10年ごとにメーカーの商品変更が行われます。

新築してから10年後、瓦の部分交換が必要になった際、まったく同じ瓦が無くなってしまっていた!ということが起こることも。

 

③ 暴風に弱い

瓦屋根はもともと、棟や軒先などの特定の場所を除いて1枚1枚の固定されておらず、挿し木と呼ばれる土台部分に引っ掛けられている構造をしています。

そのため、屋根材がすべて釘やビスで固定されているスレート屋根や金属屋根に比べて、強風などでずれなどが起きやすいと言われています。

 

 

金属屋根の特徴は?

 

瓦屋根について解説しましたが、金属屋根にはどのような特徴があるのでしょうか。

金属屋根には「ガルバリウム鋼板」や「トタン」などいくつかの種類がありますが、今回は「ガルバリウム鋼板」について考えてみます。

 

① 軽い
② 暴風に強い

③ スタイリッシュ

 

① 軽い

金属屋根は軽いというメリットがあります。屋根が軽いと家全体の重さも軽くなり、さらには重心も低くなります。

つまり、重さが軽い板金屋根を採用することで地震の揺れや台風に強い家を建てることができることになります。

そのため、耐震性が高い家を建てるのであれば、金属屋根がおすすめです。

 

② 暴風に強い

瓦屋根とは反対で1枚1枚が固定されいている金属屋根。

そのため、強風などでずれなどが起きにくいと言われています。

 

③ スタイリッシュ

なんといってもフラットでスッキリした見た目。シャープな屋根を作ることができます。

また、金属屋根は瓦屋根に比べて屋根勾配を緩く計画することもできます。

※ 最近では瓦屋根にもフラットな屋根を作ることのできる瓦が登場しています!

 

 

① 断熱性が低い

② 定期的な塗装工事が必要

③ 部分補修がしずらい

 

① 断熱性が低い

金属屋根は熱伝導率が高く、屋根材の中で表面が一番高温になります。

また金属屋根自体が薄いので、表面温度がすぐ裏に伝わり、結果として室内温度をあげてしまうのです。

 

② 定期的な塗装工事が必要

金属屋根表面の塗装は経年劣化をするため、明らかな不具合がなくても定期的な塗り替えが必要となります。

金属屋根自体は30年程度の耐久年数がありますが、塗装自体は10年程度で塗り直しが必要になるでしょう。

屋根は外壁以上に直射日光や雨の影響を受けるため、塗装の劣化も外壁よりさらに早くなります。

 

③ 部分補修がしずらい

金属屋根は瓦に比べて1枚1枚が大きいため、部分的な補修であっても最低1枚まるごと交換する必要がでてきます。

瓦1枚の交換と比べると相対的には費用がかかってしまうことが多いです。

 

まとめ

瓦屋根と金属屋根の特徴について紹介しました。

どちらが一概にいいとは言えないことが分かっていただけたと思います。

それぞれにメリット・デメリットがあるので理解した上で選択しましょう!

個人的な意見ですが、私は鶴弥のスパートライ110スマートを使用した瓦屋根が好きです!