窓の計画 part1
家づくりを始めると、間取りやデザイン、機能性などに意識がいってしまいがちですが、
それ以外にも注文住宅ではそれと同じくらい「窓」の配置も大切にしたいポイントです。
窓というと性能以外はいまいちピンと来ない方も少なくないはずです。
実は、窓の役割や配置する際の注意点を知らずに家づくりを進めると、“いらない窓”を設けてしまってコスト高になりかねません。
今回は暮らしを豊かにする窓と、そうでない窓の違いを解説します。
いい窓といらない窓
窓のプランで考えるべきポイントは5つ。
2.風通し
3.採光(夏と冬)
4.断熱
5.プライバシー
それでは1つずつ紐解いていきましょう!
1.眺め
なにより窓といえば、外を見るものだというイメージがあるのではないでしょうか。
ただ、その「外を見る」ということ1点に関しても、家の向きや立地によって様々です。
・この場所でこの高さなら座った時に山がきれいに見えるね
・ここで座った時には樹木がきれいだね
・寝転んで空をみることができる窓が欲しいなぁ
その住宅から何を、どこで、どんな状態で眺めたいかを想像してもらい計画すると「思っていたのと違う!」
ということが少なくなるかもしれません。
2.風通し
風通しに配慮して計画すると春や秋の中間期や、夏でも風の通る気持ちのいい空間がつくることができ
快適な生活になるかもしれません。
ここでのポイントは 風の道を考えてあげる ことです。
住宅に入ってきた風はかならずどこかに抜けていきます。
近くの窓2箇所を開けただけでは入ってきた空気がすぐ近くの窓から抜けていってしまっているかもしれません。
風の道を考えて新鮮な空気が家の中を抜けていく計画にしましょう!
また入ってくる空気の量と出ていく空気の量は同じになる為、窓を大きく開けるとその付近の風速は小さく
窓を小さくあけると風速は大きくなります。
風が多く吹くと困るところは窓を大きく開け、しっかりと風を感じたい時は小さく開けましょう。
3.採光
採光を考える際には窓の方角はもちろんのこと、
夏と冬の日差し がポイントになります。
夏の暑い日差しをどうやって防ぐか、冬の貴重な日差しをどのようにして取り込むか
図面を用いて日差しのシミュレーションをしてみるといいかもしれません。
また北面の開口部はネガティブなイメージを持たれることもありますが、
1年を通じて安定して採光できるというメリットがあります。
個人的には北側の高窓などはとても使いやすいと感じます。
今日のまとめ
今日は窓のポイント3つについて書きました。
次回は残りの2つと窓辺空間計画についての記事にしようと思います。
パート2もぜひ見てくださいね。